門司・世界平和パゴダの存続を呼びかける声明(転載)

ビルマ情報ネットワークから、北九州市門司区の「世界平和パゴダ」の閉鎖に関わる情報(存続を求める声明)が寄せられましたので転載します。
-------------

門司・世界平和パゴダの存続を呼びかける声明

2011年12月11日

門司・世界平和パゴダの存続を求める有志の会

 現在、北九州市門司区の「世界平和パゴダ」が閉鎖の危機にあり、現在お住まいのお2人のビルマ僧が年内に建物から退去することを求められています。私たちはこの問題を深く憂慮するものです。
 このパゴダと僧院は1957年、当時のビルマ首相ウー・ヌのもと、ビルマ仏教会と日本側の寄付ならびに門司市の協力により、門司港を望む高台にある和布刈公園内に建立されました。本僧院は日本唯一のビルマ式仏教僧院であり、設立以来一貫して、ビルマ本国から派遣された高僧が滞在されてきました。そして第二次世界大戦の犠牲者の供養と世界平和を祈念する場として、また日本国内のビルマ仏教の布教の拠点として、関係者の皆様や地域の方々に支えられながら、過去50年以上にわたって存続してきました。
 私たちは、異なる伝統である上座部仏教の教えを日本に広めてこられた長老の方々はもちろんのこと、建物の維持管理や僧侶方のお世話も含め、これまで尽力されてきたすべての方々に敬意を表します。世界平和パゴダの半世紀を越える歩みそのものが、アジア太平洋戦争後の日緬両国の民間交流の一つの象徴であり、たいへん貴重な財産であると考えます。
 しかし現在、この僧院の存続が危ぶまれる状況にあります。RFAビルマ語放送では既に報じられていますが、現在僧院におられる長老や関係者の話によると、宗教法人の役員会内部に、施設の閉鎖を主張する強い意見があります。そして近いうちにパゴダ全体の閉鎖が予定されているだけでなく、お2人の長老については今月25日までの退去を迫られているのです。この件については、RFAでの放送を契機として在日ビルマ人の間にも危惧する声が広がり始めています。他方、東京のミャンマー大使館や本国政府関係者もこの問題は把握しているとのことですが、施設の今後と僧侶の処遇に関してはっきりとした態度を表明するには至っていません。
 ウー・ヌ政権の仏教振興政策については、皆様の評価も決して一様ではないと存じます。しかしビルマ本国でも知られる「門司のパゴダ」は、日緬両国の文化交流の歴史にとってかけがえのない場所であることは確かです。建物はビルマ戦線に多くの兵士を送り出した門司港を見下ろす高台に位置し、戦争犠牲者の供養の意味も込められています。こうした文化的・歴史的にも貴重な場が、十分な議論のないまま一方的に閉鎖・廃止されることがあってはならないと考えます。もし廃止となれば、再建は事実上不可能でしょう。
 門司の世界平和パゴダは、日本とビルマの間に仏教文化を中心として親善を深め、人類の幸福と世界平和を願って両国民の善意により出来た、このように言われております。私たちは日緬両国と世界の皆さんに対し、今回の問題への注目を訴えるとともに、世界平和パゴダという、日緬両国の文化と友好のかけがえのない財産を守るために、日緬両政府におかれましては積極的な役割を果たすよう訴えます。また関係する皆様方におかれましては、パゴダの存続にお力をお貸しいただけるよう、何らかの形でご尽力を賜りたいと存じます。

以上

なお、詳細については以下にお問い合わせください。
馬島浄圭(僧侶、電話:090-3958-3743)
守屋友江(阪南大学教授 tmoriya@hannan-u.ac.jp)
--------------
配布元 ビルマ情報ネットワーク(BurmaInfo) http://www.burmainfo.org

"門司・世界平和パゴダの存続を呼びかける声明(転載)" へのコメントを書く

お名前
メールアドレス
ホームページアドレス
コメント