コロナ事態で進む雇用不安・失業率上昇。しかし、日本の基調は深刻な労働力不足。「労働力」の市場原理に惑わされず、将来に備えよう!

 コロナ事態のもとで経営破綻が相次いでいるといいます。失業者が増えているといいます。
↓↓↓
---------------------
 7月1日17時現在、「新型コロナ」関連の経営破たん(負債1000万円以上)は、全国で304件(倒産229件、弁護士一任・準備中75件)に達した。
(中略)また、水面下では、制度融資や支援策などを活用しないままに休業状態に陥ったケースも増加。今後の「休業企業」の動向次第ではコロナ関連破たんは、増勢を強める可能性が高まっている。
(2020年7月1日 東京商工リサーチ)

 失業者200万人迫る 求人倍率1・20倍に悪化  コロナで46年ぶり下げ幅
 総務省が30日発表した5月の完全失業率(季節調整値)は2・9%で、前月より0・3ポイント上昇、急激に悪化した。完全失業者数も前年同月比33万人増の198万人となり、200万人に迫った。厚生労働省が同日発表した5月の有効求人倍率(季節調整値)は1・20倍で、前月から0・12ポイント低下した。5カ月連続の減少。
 有効求人倍率の下げ幅は、オイルショック後に0・2ポイント低下した1974年1月に次ぐ46年4カ月ぶりの大きさ。完全失業率は3カ月連続の悪化で、2017年5月以来3年ぶりの水準となり、新型コロナウイルス感染拡大による影響がさらに鮮明となった。
(2020年6月30日 共同通信配信)
---------------------

 そして、今年4月の生活保護申請数は前年同月比で25%増えたといいます。
---------------------
新型コロナウイルスの感染拡大で緊急事態宣言が出された4月の生活保護の利用申請は、全国で前年同月より24・8%多い2万1486件と、大幅な伸びになった。生活保護の利用を始めた世帯も、4月は1万9362世帯で前年同月比14・8%増だった。厚生労働省が1日、公表した。
(2020年7月1日 朝日新聞)
---------------------
 コロナ事態がこのまま続くと、生活保護を申請せざるを得ない人は、さらに増えると思われます。

 このような事態にもかかわらず、政府や都は相変わらずコロナ感染実態を十分に把握できず、「国民の民度」に期待したりしています。都などは、「夜の街」に責任を押しつけ(意図的に「検体数」を増やしているから陽性者数が高くなるのは当然。こんなゴマカシがまかり通るほど、日本の「民度」は低いのでしょうか?)「自衛」つまり対応責任を都民に押しつけているだけ。「第2波」に備えているなどとしていますが、その実、無策です。

 ところで、このようなコロナ事態は、労働者の「就労不安」「雇用不安」を生んでいます。マスメディアは一斉に、今後、大幅な雇用調整が行われ、雇用情勢は労働者にとって厳しいものになると報じています。これは、しかしこれは単に労働力を「もの」として「労働力市場」でとらえ。そして、コロナ事態というきわめて不安定な状況下での「市場」がが1年2年という期間で大きく需要不足になるということです。

 しかし、この状況は、さらに大きな状況を見ると、まったく位相が異なります。
 日本が、急速な労働力不足になっているという傾向はまったく変わっていません。むしろ人口減に加えて、コロナ事態による①外国人労働者の減少②海外での企業活動の比率の減少(特に製造業の国内回帰)。この「労働力不足」はきわめて深刻で、だからこそコロナ以前、日本の企業は「人がいない」「人が採れない」という深刻な事態にありました。

 似たようなことはリーマンショック後にもありました。実はリーマン色前にすでに日本は深刻な労働力不足に入りつつあったのですが(それは、過重労働や「会社を辞めたいけど辞めさせてもらえない」問題にあらわれていました)、リーマンショックとその後の東日本大震災に打ち消されて、その実相が分かりにくかったのです。そして、その深刻さが急に現れたのが昨年来の人手不足(と、日本の人口減)。これは外国からの労働力を入れることや、企業の海外での活動でなんとか対応してきましたが・・・。

 今回のコロナ事態は、第2波を考えても3年後には落ち着きます。そのとき日本の企業は、人口減、外国人労働力不足、そして企業の国内生産へのシフトなども進んでいるので、さらに深刻な労働力不足に直面します。外国人労働者?自国の発展と、日本の扱いの悪さを身をもって知った人達が、どれほど日本に戻ってくるか?

 いま、企業は巨額の内部留保金を抱えたまま、単に「労働力」の市場原理で、労働者の削減に一斉に向かおうとしているようですが、それはやがて自らの首を絞めます。

 そもそも。コロナ事態、政府や都の無策と対応の失敗があったので、現在日本は混乱気味ですが、本当に「雇用不安」を引き起こすほどの新興感染症?なのでしょうか? むしろ10年以上続いた医療・防疫システムの市場原理化と破綻が引き起こしているのでは?

 労働力問題、コロナ事態下での雇用不安。落ち着いて考え、数年後に備えるべきです。
 いえることは、ひとつ。日本は重大な労働力不足に陥ろうとしているということ。コロナ事態産業構造変化を生むので、数年後にこれをさらに深刻化させるということです。これらの事態は「ロボット化」「機械化」では回避できません(それは財を生まないからです)。

 コロナ後に備えて、企業は必死になって労働者を確保すべきです。国は労働者切り捨て策を直ちにやめるべきです(ほんとに無策で市場原理=これは気分の産物のようなもの=に任せているだけです)。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント