衆院選、自公大勝? というより、リベラル野党が存在感を増したという見方。

10月22日に開票された衆院選挙の結果、自公の圧勝のように報じられています。たしかに与党の310議席超えという数字を見ればそのとおりですが、前回の自公圧勝とはいささか中身が異なっています。

まず、前回は安倍政権に対する支持率が高かったのに比べ、今回は低いということがあります。立憲民主と希望の票の取り合いが自公に極めて有利だったということは、裏を返せば、票の取り合いがなかったら自公は勝てなかったかもしれないということ(これは、各党の得票を見れば分かります)。さらに、自民党にとっては、必ずしも「改憲」勢力と言い切れない公明党に命綱を握られたということがあります(今回の選挙の本当の勝者は、議席を減らしたけれども公明党かもしれません)。

そして、私が一番今回の選挙結果について重要なポイントと思うのは、民主・リベラルな勢力が多少見え始めたということです。

希望の党が急落したのは、結局自民党と同じかそれよりも右派的であるという本性があらわになったことが大きいと思います。もしも今回の選挙で希望の党が票を伸ばして、なおかつ自民党がそこそこ残った場合を考えると、空恐ろしい気がします。改憲・軍拡と市場原理主義政策を、自民党を煽るように希望の党(維新も含めた)が主張していく構図。まさに、日本は右傾化一色になってしまうのでは?

幸い、希望の党の本性が出た「排除」方針が、立憲民主党という思わぬ「リベラル」を産み出し、それが選挙で大健闘(かつての民主党政権リベラル長老達も返り咲いたというおまけ付き)。そして自民、維新、希望と(の約半分)という右派と市場原理主義勢力は相対的に減りました。

共産党は大幅に議席減でしたが、それは自力だと思います。また共産党がいつの間にか「高齢化」しているという課題も明らかにはなったのでは?共産党はイデオロギー云々の問題よりも「高齢化」が今後の問題かもしれません。若い党への建て直し=本来「左翼」は若くなくてはいけません=と大胆な選挙戦略の見直しが求められるのではないでしょうか?(これは共産党に限らず「新・旧左翼」全体の問題でもあります)

もう一つ、民主党結党時から続いている、一体どっちなんだ?という、モヤモヤも少し解消。

そもそも、良いという根拠が不明な「二大政党制」を金科玉条に掲げた民主党は、ただ、政権が変われば良いという、これまた中身が問われない曖昧な立場でした。いったんは政権を取ったものの、結局政策の基本に市場原理しか持たず、消費増税の道を開き終わりました。

民主党には社会民主主義者、リベラルから、市場原理主義、ナショナリストまで混在していました。そのため、今回の選挙では右から希望の党に圧力をかけられると、とたんにゲシュタルト崩壊しました。国家主義と言える「維新」の一部まで巻き込んで「民進」などという訳の分からない党になっていたのだから当然です。早晩崩壊する運命にあったのです。

結果、前原、野田などの、どこが自民党と違う? か分からない極めつきの市場原理と立身出世型の政治家は弾かれました。これで立憲民主党は分かりやすくなりました。

今後、「野党」は再編されると思います。その際には、立憲民主党は希望の党と訳の分からない裏取引のようなことをせず(行きたくて行った人達には希望の党で頑張ってもらう)、選挙公約を明確に守り、連合の一部にある原発維持・推進グループと野合せず、しっかりした野党になって欲しく思います。そんな姿が国民によく見えるようになったとき、立憲民主やリベラル勢力は選挙で更に躍進すると思います。

だから、今回の選挙結果、悪いとは言い切れないです。

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