イルカショーって、それ自体が問題なのでは? 「追い込み漁」の是非で考えるべきでないイルカショー。

イルカの追い込み漁によって得られたイルカを水族館や動物園で飼育するのは良くない! という問題が起きています。

以下、時事通信配信のニュースです。
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「いったい、追い込み漁のどの部分が残酷なのか」。日本動物園水族館協会(JAZA)の荒井一利会長は20日夕、追い込み漁によるイルカ調達禁止を発表する一方、国際社会からの批判に疑問を呈し、「協会が追い込み漁や捕鯨文化を批判しているわけでは決してない」と強調した。
(中略)
 荒井会長は「追い込み漁は残酷な手法ではないと一貫して主張してきたが、残念ながら理解してもらえなかった」と納得がいかない様子。世界動物園水族館協会(WAZA)に対し、「どこが残酷なのか具体的に指摘してほしいと何度も申し上げたが、回答はなかった」と無念さをにじませた。
 海外メディアから「今回の問題で日本が失ったもの、得たものは」と問われると、「イルカの入手が困難になり、日本の水族館にとって極めて不利になった。一方で国民の関心が非常に高いことも分かったので期待に応えたい」と話した。
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このことを「日本たたき」と見るかどうか?あるいは欧米異文化圏の価値観の押しつけと見るかどうか、今後しばらくマスコミをにぎわすかもしれません。

しかし、肝心なことは、そもそもイルカショーなるもののあり方ではないでしょうか? (イルカは家畜でないのだから、「ショー」は自然の姿を見せるわけではない) あるいはイルカショーに使われているイルカの飼育環境問題。

日本の(あるいは世界の)イルカの飼育空間には最悪のものがあります。三畳一間で飼育され外に出れない犬や猫どころではない環境の悪さです。そこには、イルカをどうやって水族館や動物園に連れてきたかというよりも、もっと深刻で重大な問題があると思うのです。

もし、イルカやクジラの仲間を飼育するとしたら(ショーのためにというのでなく研究用としても)、少なくとも小さな入り江のひとつ分ぐらいの運動空間が必要と思えますが、そんな施設は日本にどれほどあるか?

今回の、イルカ追い込み漁(それ自体は伝統的漁法として尊重されるべきと思うのです)問題、基本はイルカショーの問題、そして水族館や動物園のあり方の問題として扱われるべきではないかと思います。いたずらに欧米文化と「日本文化」を対比して、「追い込み漁」にスポットライトを当ててナショナリズムを煽るような報道だけはごめんこうむりたく思うのです。

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