原発ゼロのに日、原発の嘘を再確認する。

今日、2012年5月5日に北海道の泊原発が点検のため発電を休止し、日本で原発はすべて稼働していない状態になる。これが「一瞬」のことなのかどうか? それは今後のことですが、この記念的な日に、原発の嘘を再確認してみます。

原発をめぐっては、歴代政府やマスコミ、そして何よりも電気・原子力産業とそのお抱え学者達があまりにも多く嘘をつき続けているので、嘘には限りがないように思えますが、とりあえず私的に整理します。

まず、原発はずっと「動き」続けているという問題があります。あの爆発を起こした福島第一原発ですら、いまだに注水・冷却をつづけていますが(そして汚染水を垂れ流し続けている)、原発の核燃料は、ずっと維持し続ければならない、何十年も何万年も保守・管理し続けなければならないという特性があります。それは事故があろうと無かろうとです。危険物をずっと持ち続けなければならないのが「原発」です。「稼働」ななくなったから終わりにならないのが原発という代物で、このことが原発を考えるときの基礎の基礎です。

次に、福島第一原発1~4号機を除いて、日本には50基の原発があるとされていますが、これも違う。福島第一の5,6号機と福島第二の1~4号機も、もはや現役の原発ではないといえます。福島第一の5,6号機の情報は東電と政府によってコントロールされ表に出ず、福島第二原発の状況は厚いベールに包まれたままです。しかし、これらの原発が今後稼働するとは思えないし、あってはならないわけです。すると日本に今ある原発の中で「稼働可能」なのは44基? いや、違います。たしか「もんじゅ」も稼働は無理です。で、42基か? 実際はどのくらいが、稼働可能(それは危険な代物に変わりありませんが)なのか? 少なくとも50基よりもかなり少なくなるはずです。

しかし、政府、マスコミは50基と言い続けています。これは大きな嘘です。原子力ムラはいまも利権を求めて、原発の実態を隠し、少しでも自分たちに有利になるように情報操作を続けています。

このこと(日本の稼働可能な原発数の嘘)も基本として押さえたく思います。

そして、さらに「原発嘘」の代表的なものを挙げます。

1、原発はクリーンで、地球温暖化の原因であるCO2を出さない。

 クリーンでなく、一番危険な発電方法であることが明白なので、これは嘘にもならないかもしれませんが、CO2が地球温暖化の原因であるというのも、実は怪しいわけで(温暖化の結果としてCO2が増えているという有力な考え方があります)。

2、原発は経済的である

 これも全くの嘘。安全対策と、将来数万年以上にわたる廃棄物の保守・管理費用を考えるだけでも、経済的どころか金食い虫です。ここが、原子力ムラの嘘の基本ですが、今度の原発事故後に、この嘘はばれてしまいました。

3、資源がない日本にとって、原子力は化石燃料に比べて必要な発電方法。

 化石燃料よりも原子力燃料の方がもっと少ないのだから、この説は破綻しています。この説を支えていたのは「核燃料を再利用」するというプルサーマル方式ですが、それは危険きわまりなく、しかも成功していません。「もんじゅ」「ふげん」などという菩薩名をつけて、いるところにこの説の「宗教性」というか「カルト性」を感じます。これを仏典の言語に近く「マンジュシュリー」と「サマンタ」などと呼べば、まさにオウムと変わらないのでは?

4、電力が足りない

 これは大嘘。
 あの、日本列島が無駄に光り輝いていたバブル経済時代の消費量などは、今の火力と水力発電を工夫すればまかなえます。
 問題は、政府と東電をはじめとする電力会社、そして電気によって利得を得る者達が、電力をより以上売って、利益を得るために、日本を「オール電化」しようとしてきたこと。だから少しのエネルギーシフトと、電気使用のあり方(節電も含むけど、今いわれている節電は、原発自己責任を、国民全体に拡散して、原子力ムラや政府の責任をごまかすものともいえるので要注意)を換えるだけで、電気は余ります。電気とは電力会社の、しかも独占的な商品とであるということを冷静に捉えれば、電力不足は電力会社の儲け、電力余りは電力会社の損ということ。電気を独占企業の強力な商品としてしまったことは、歴代政府の責任です。

5、原発事故の風評被害

 いま、マスコミで取り上げられている「風評被害」のかなりのものは、風評被害でなく、実際に危険だから「被害」が生じているものです。たとえば「観光客が来ない」とは、大きな余震の心配や、実際には終息していない原発事故、放射能汚染がるからで、これは「風評」ではありません。これらのことによる被害については、東電と政府が全額保障すべきです。これを「風評」というのは賠償責任を曖昧かするものです。

※番外※ 増税と民主党

 民主党は、政権を得たときのマニフェストをろくに実行せず(実行しないから実現しない)、約束していない大増税を実行しようとしていますが、これは大嘘つきです.

以上、「原発発電ゼロの日」に、思いつくまま書きました。

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