大震災2ヶ月、嘘に固められた原発は、日本に幻覚を見せてきた麻薬。

東日本大震災の発生から2ヶ月。
地震・津波被災地は、多くの人が生家・故郷を離れ不便な生活を続けています。地震活動も沈静化に遠く、「M8クラスの最大余震はこれから」「他地域での大地震の連動」など、予断が全く許されない状況が続いています。

それにしても、東電の原発事故に関連して次から次へと出てくる、嘘・事故隠し・ごまかしには怒りを感じるよりも、「この期に及んでも、ここまでするか」とあきれ果てます。これらのことがらは、東電や政府が責任を取って自ら明らかにしたものでなく、外部から暴かれ続けていることも問題です。いまだ、東電・政府は隠し続けています。

東電福島第一原発への送電停止が「津波」でなく、地震そのものの揺れによって(送電塔の被害)起こったものであることが4月30日に明らかになりました。要するに「想定外」の津波によって事故が起きたのではないということです。そして、本来の立地条件では津波を防げたかもしれない「立地」であった、福島第一原発の建屋を、コスト面を考え10メートル以上も土地を低く造成して、海面に近づけて建設していたという事実。
そして、この間「想定外」として責任回避の逃げ口上として多用されてきた、大地震と津波について、それは全くの「想定内」であったという様々な論証。
忘れてならないのは、当初の地震予想のマグニチュードは「気象庁マグニチュード」で、地震後に採用されている「モメントマグニチュード」とは、大地震では「1」近い差があるということ。従って今回の大地震は、政府機関や東電が「想定」に使っていた気象庁マグニチュードでは、せいぜい「M8+α」で、これは「想定されていた」ということ。震災初期の混乱に乗じて、「マグニチュードの基準」を変更して「想定外の規模」と責任逃れに終始した東電の姿勢は、ごまかしで固められた原発を象徴しています。

さらに、この事故処理を行うに当たって、「協力会社の」下請けだか孫請けだか、やくざ企業だかが作業員を遠く大阪の「あいりん地区」に求め、しかも、トラックの運転と嘘をつきわずか1日1万2千円(東電はたしか1人10万円の人件費とか語っていたと思う)で期間限定採用していたこと。
海へ垂れ流された放射性物質の影響を調べるに当たって、魚は洗われた後に内臓・アラを取られ刺身のようにきれいにされてから測定していた事実(だから「刺身」にしにくく、そのまま検査された小魚キビナゴの値が高く出た=しかし、それでも実数値か?=)こと。

原発についての嘘・ごまかしは、挙げればきりがないのですが。しかし、これほどまで「隙だらけ」に、嘘とごまかしがある原発でも、記者会特権(政府。大企業と一心同体)を享受しているマスコミは、それを何十年も取り上げてきませんでした(気骨のある記者は、少数存在していますが、それは冷遇を覚悟してのこと)。

「原発マフィア」は、まるで南米の「コカインマフィア」のように、反対派を金と脅しで消し続けてきた(福島県の元知事すらスキャンダルをしかけられ放逐され、震災の後でも評論家の上杉隆さんが電力会社の圧力でTBSラジオの番組を降ろされた)のが、日本の現実です。

原発はすべてまやかし。そして原発は「麻薬」なのでは? と思えます。
「麻薬」だからそこ、使っているときは「明るく」「楽しく」「美しく」見える。そして使えば使うほど依存度が高まり、原発抜きには「暮らせない」人が多くなるわけです。

東電・福島原発事故によって、東日本は「節電」に追われています(東電の「計画節電」については、東電=電力マフィアの恫喝とも思えます)。街はライトダウンで暗くなりました。浜岡原発は運転停止となりましたが(これには東電事故は「津波でない」と判明したことが強く影響していると思います。活断層上にある浜岡は最も地震に弱い原発です)、それによって「生活できなくなる」と、訴える人が多くいます。

「暗い街」(街のライトの配置を工夫すれば十分明るくなると思うが)「原発の仕事はない」(キチンと地場産業で活性化すべきだ)というのが、私たち日本の本当の姿ではないか? 眩しいほど明るい街、不思議とお金が落ちてくる地域は、残念ながら原発麻薬が引き起こした危険な「幻覚」だった?

いま、バブル経済期の電力程度ならば原発なしでもまかなえるといいます。その事実をちゃんとつかんで、今後は脱原発・卒原発でいけばいよいけど・・・。作ってしまった原発の廃炉コスト、核燃の永続的な危険! まだまだ核とのつきあいは長引きそうです。


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