弁護士の粗製が、年収を激減させた? 弁護士にはそれなりの待遇を!

周りが徐々に夏休み体制に入っています。だから、この「おれんじの樹」も夏休み夏休みモードで、すこしテーマから外れたことを書きます。なんとなくマスメディアに接していると弁護士事務所のCMが気になります。同時にそれらの事務所がらみの噂や、体験談も多く聞きます。

「ふーん、最近の弁護士はね・・・。でも、収入も低いってきくけど」「え?年収200万がざらにいるって?」

弁護士の年収が大幅に下がっているという話は数年前から聞いていました。しかし、年収200万とか300万円の弁護士が多発しているという現状は異常ではないでしょうか?

私(ならんは)が労働運動の世界に身を置いたのはいまから37年以上前。まだバブル経済前で、小さな「不況」なんかもありました(今思えば、あれは日本の大々的産業再編成の始まりでした)が、そのときの弁護士の年収って“いそ弁でも1000万円じゃダメだよね”みたいなとこがありました。事務所を構えるとなると年収4000万は必要とか言われていたと思います。

それが、いまでは200万!これでは生活できないでしょう。生活に困ると悪いことに走る者が出てくるというのは、古今東西の法則?最近の弁護士の仕事は粗いし、明らかに依頼者に不利でも問題をこじらせるし・・・。

たしかに、昔から「悪い弁護士」や、かなり「おかしい弁護士」先生はいらっしゃいました(一応敬語)けど、それは思想的裏付けがあったり、人生のどかで歯車が狂ってそうなったり、となんか「ああ、なるほど」と頷けたのでしたが、いまは違います。いきなりガツガツとして、やたら問題長引かしたり、明らかに能力が足りなかったり・・・と困ったものです。

具体的例を挙げればきりがありませんし、こういう場に書くのもはばかれるほど恥ずかしい事例もあります。あまりにも酷いので「懲戒請求しよう」などと思って、かつては弁護士に反省を促すため丁寧に懲戒請求をしたこともありますが、いまではその懲戒請求をめぐる世界もネット右翼が著しく質を引き下げてしまったために、やる気が起きません(でも、酷いね。ネット右翼による最近の懲戒請求)。

弁護士の収入が落ちた原因は、はっきりしています。それは法科大学設立を含む資格取得の新制度によります。この制度設立の趣旨は、「将来的な弁護士不足」に対応するためであったと思います。つまりこの制度によって、弁護士数が増え「弁護士になりやすくなった」わけですが、それは、結局特定の狭い範囲の「受験勉強」をしていれば弁護士になれる、ということになりました。

新制度導入(これは司法試験の新制度と言うより弁護士資格取得の新制度と言えます)には、いくつかの読み違いがあったのだと思います。

一つは、そもそも、欧米型訴訟社会が近いうちに日本に出現し、弁護士数が足りなくなるという読み。これはバブル期あたりの経済情勢を基に発想・構想されたので、その後の長期不況や、そもそもの日本社会の縮小(人口減など)状況が生まれると全く対応できなくなりました。弁護士が足りないどころか余ってしまうような状況が生じたのです。
もう一つは、IT化の進捗。これはキチンとした分析が必要ですが、やはり弁護士にまわってくる仕事が少なくなっているのでは?(同時にPCソフトやWEB情報を使って、能力の落ちる弁護士でも、形だけは「仕事」ができるようになった)
三つ目、これは導入時から問題になっていましたが、弁護士の質の低下。新制度で資格を取得した弁護士にめだつのは「弁護士資格へのこだわり」です。しかしその割には、そういう先生に限って能力は??

誤解しないように書きますが、新制度で弁護士になった人でも能力のある弁護士は沢山います(経営側に立つ弁護士といえども、能力有る若手が苦労している姿を見ると残念です)。しかし完全な玉石混淆。基礎教養がどこにある?という弁護士先生も見受けられるのであります。困ったものです。

で、今後はどうなるか?それはたぶん 悪貨による良貨の駆逐。いや「良貨」の「弁護士ばなれ」? そして資格としての弁護士の地位の低下です。

年収200万~300万で、なおかつ社会的地位が低下したら、かつては弁護士になったような優秀な人が、弁護士などになるでしょうか?誰が好んでこの道を選ぶ?

弁護士会の対応とかはどうなっているのでしょうか?ね。

以上、思いつくまま書きました。

*年収が低くても、信念をもち、困難な事件にとりくむ献身的且つ優秀な弁護士もいます。

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