誰のための「東京ジョブステーション」? 雇い止に労働組合が抗議。

 東京ジョブステーションという団体(代表:青山やすし、明治大学教授、石原都政時代の東京都副知事)があります。ホームレスの自立支援のため国や東京都、東京都特別区などの委託を受けて、「就業に関する相談や指導、無料職業紹介」等々を行なう、いわば働く者のセイフティーネットともいえる団体ですが、この東京ジョブステーションでいま、その職員の雇い止問題が発生しているとの情報が入りました。

以下、この雇い止問題に取り組んでいる東京統一管理職ユニオンの主張(配布されたビラによる)を、転載します(一部要約)。
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労働者いじめをやめろ!
東京ジョブステーション(青山やすし代表)は
人の首を切って、賞与を払うより
雇用を保証しろ!

地域・職場の皆さん!

☆東京ジョブステーションは、全面的に国、都、区の支援を受けて運営しています。構成メンバーは、大学教授、経済団体役員、労働組合役員、福祉行政担当役員、福祉法人やNPO法人責任者です。その団体で信じられないような不当解雇が行われました。

 ホームレスの就業支援組織である東京ホームレス就業支援事業推進協議会(東京ジョブステーション)でその組織の目的と大きく矛盾した「不当解雇」が生じています。私たちの組合員であるAさんは、6年間にわたり、この協議会の業務(うち2年間は派遣)に就き、協議会が求める就労相談と求人開拓で実績を上げてきました。しかし、今年3月末に協議会は、A組合員の生活を奪いました。その理由は、なかなか明らかにされませんでした。はじめて私たち組合と協議会の間で持たれた団体交渉で協議会の東京都元職員のB事務局長は、「Aさんはお金がありそうだから」としましたが、それは全く根拠がない予断に基づいたもの。東京労働委員会での斡旋が3回行われましたが、3回目の斡旋で東京ジョブステーションから打ち切りを申し出たために不調に終わりました。

 Aさんは、解雇不当性を訴えて労働審判申請をしました。第1回労働審判が10月13日に行われました。この労働審判で、東京ジョブステーションは「お金を持って」から一転「仕事ができない人間だから解雇した」とひらき迫ってきたのです(Aさんは多くの実績を上げてきたのに!)。世間では、後出しジャンケンと言い、蔑まされる行為です。また、一方的に経営が厳しいとしながらも7月に居残った人に平然と賞与が支払われました。賞与を支払う金があるならA組合員を復帰させるべきです。

 東京統一管理職ユニオンは、組合員Aさんの解雇撤回まで徹底的に闘います。これからも地域・職場の皆さんのご支援ご協力よろしくお願いします。

 (※ジョブステーション代表者以外の個人名はAあるいはBと、アルファベットで置き換えました)
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 労働組合の主張は、雇い止(解雇)が、根拠なく不当な理由によるものであるとの主張です。

 加えて、この雇い止(解雇)事件にはもう一つ大きな問題があると思われます。それは、事務局を構成する東京都の元職員と、ジョブステーションの現場で働く労働者、そして支援を受けるホームレスなどの労働者の三重構造です。何やかやと言いながらも、結局は都などからやってきた人々の職が守られ(税金が使われる)、現場労働者は不当解雇されるのでは、その組織の根本が問われるのではないかと思います。

 この問題は、今後もレポートしていきたく思います。
 

この記事へのコメント

こめもす2016
2016年01月14日 10:49
困ったもんです。
福祉行政がらみの組織、天下りが労働者いじめするなら世の中闇です。

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