ビルマ(ミャンマー)独裁権力の北朝鮮への回帰の意味は?

このところ、ビルマの軍事独裁権力が、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)と国交を回復するとの報道がなされいている。かつてビルマは北朝鮮と盟友関係にあったのだが、1983年10月の、ヤンゴン・アウンサン廟で、全斗換大統領はじめとする韓国の閣僚一行が爆弾攻撃を受けて17名が死亡した事件以降、ビルマと北朝鮮の関係は悪化し、国交は無くなった。代わりに韓国がビルマと国交を結び、韓国資本がビルマに進出することになった。

アウンサン廟事件を起こしたのは北朝鮮の工作員であることが、確定されている。北朝鮮がこのような、国交断絶を当然招くであろう愚行をなぜ行ったのかといえば、それはいくつかの見方がある。もっとも有力な説は、北朝鮮が自国の経済的破綻によりビルマから輸入していた米の代金を払えなくなったこと、そして、その間隙を縫って、韓国が資金提供も含めて大々的な外交攻勢に出た、というものだ。

ところが、ここに来て、またもや北朝鮮との国交回復である。北朝鮮はビルマの安い米をほしがっているということもあるが、それよりも、一国でも多く「味方」を作りたいということがあるのか?電子産業・先進技術産業での世界的競争力アップを目指す韓国にとっては、いつも停電で、首都も役所もどこにあるか分からないようなミャンマーに未練はないであろう。

一方、ミャンマーの軍事独裁者達は、すがれるものがあれば、何にでもすがっていく状況にある。「外国=アメリカ軍からの攻撃」にそなえて、首都をピンマナに移転しつつある(無計画な移転なので、なかなか、うまくいかない)というが、経済は完全に破綻状態にある。米の輸出もままならない。国政が全くとれないので、国家管理(軍事管理)貿易もうまくいかない。

どちらが渡りに船なのか? 北朝鮮としては政治的にはそれほど「うまみ」があるとは思えないが、ミャンマーの独裁者には少しはうまみがあるのか? ひとつは、より強硬な軍事態勢を支える武器を輸入できること。もうひとつは・・・、考えたくないが、偽札と麻薬である。ビルマの芥子がどうかわるのか? この2つの「国」の間にある、大国、中国はどのように動くのであろうか?

この記事へのコメント