ヒューザーとライブドア、暗部は同じ

小泉劇場は破綻のうちに幕が下ろされそうである。というより、「劇場」のセットが崩れはじめ、客が帰り始めている感じである。「金返せ!」という怒声が飛ぶのももうすぐか?

ライブドアへの一斉捜査は、耐震偽装と政治家とのかかわりから、目をそらすには成功したようだ。ヒューザーの小嶋代表があれほど証言拒否を繰り返しているのに、なんとなく、問題はうやむやになりそうだ。耐震偽装はいわば大犯罪であり、それに政治家が絡むならば、これは許し難いことなのだが、世間の関心は薄れつつあるのだろうか?もうひとつ、この耐震偽装問題は「小さな政府」「市場原理主義」下での、悪質企業儲け放題、政府の無責任性も示しているのだが・・・。

ライブドアは、虚業である。まあ、実業という言葉も怪しい言葉だが、錬金術を駆使して成り上がった「ヒルズ族」は、その虚業の象徴であり、同時に現在世界に跋扈している「市場原理主義」をも代表している。泥臭く、幾分古くさいペテンを使えばヒューザーであり、方の網目を抜けて「法の不備」を理由として、自己の錬金術を正当化していけば、ライブドアのようになる。

ただ、ライブドアも、「殉教者」を出した、もっとも鍵を握る人物が、かなり旧式な死を選んでしまった。この場合は「正義を証す」のでもなく「無実を示す」メッセージでもない。幻想的共同体企業(少し新興宗教じみている)であるライブドアの「夢の終わり」を象徴している。あとは単なる企業犯罪か否かの検証が為されて行くだけである(為されなければならない)。

ライブドアの暗部は、見えにくい。「偽計」「風説の流布」が暗部かと言えば、そうではない。小泉自民党とのつながりこそが暗部である。違った言い方をすれば、市場原理主義の「落とし子」としてイノセントに活躍していたライブドアを、食い尽くした小泉政権というものに大きな「暗部」があるのだ。竹中ヘーゾーは、どのようにライブドアを持ち上げたか?武部はなんといったか(なんと言っても許される武部のキャラもここまででだろう)? そして小泉はなにを得ていたのか? 

ヒューザーもライブドアも、社会性を無視した金儲けということでは同じである。そして小泉政権の暗部を表している。一見すると二つの会社は、全く質が違うようだが、この面では同じなのだ。そして自らに「足りない」と思われる社会性と企業活動の正当性を「政治との関わり」でなんとかしようとしたことも同じである。そして、政治に「食われた」ことも同じ。

ところで、昨日、小泉政権の終わりを意味するもう一つの出来事があった。
米国産輸入牛肉問題である。こんなことは想定内のことであったはずだ。だからそんな肉は、送り返さずとも良い(焼却処分するとも言っているが)。武部氏に、食べてもらえば済むことである(慣れているはずだ)。さんざん人を食ってきたのだから、そのくらいの政治責任は取って欲しい。

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