ビルマ(ミャンマー)首都移転! 破綻を破綻と感じない軍事独裁者達。

11月11日に突如ヤンゴン北方300キロのピンマナ(「ネイピードオ=王者の場所」と命名したとの情報もあるが)に首都機能を移転したビルマ(ミャンマー)の軍事独裁者達であるが、移転先は、あるのは電話だけといわれるほどの無人地帯のようだ(NHKでは移転先の隠し撮り映像も報じられたが、軍用車両があるだけである)。

マラリアが心配される地域でテント生活を強いられることになる公務員の中には職を辞して、移転・移住を拒む者もいるというが、軍事独裁者は退職届を受け付けないらしい。要するに強制移住のようだ。

今年はじめに現地を踏んだ人の話では、「ただ空港だけがあるところで、一面の草原であった」というのだから、ビルマの乏しい資源と技術力では、首都機能を満たすインフラ整備など出来ているはずもなく。ますます「占いによる移転」という説が説得力を持つようになっている。でも、なにを占ったのか? 古くは「お化けの出るところ」という地名も持っていたピンマナに・・・・。

「空港だけある」(それと空港を維持する電力も)状況はなにを意味するのか? 「逃げやすい」ということはある。ヤンゴンだと「反乱=クーデター」あるいは「民衆の蜂起」が起きると逃げにくいというのだろうか?

軍の情報網だけを整備するということも考えられる。ビルマのような、電力供給がままならず、交通網も不完全な場合、支配地域の中程に位置するピンマナに独裁権力を置くことは、それなりに意味があることなのかもしれないが・・・。本当に、首都機能を移転してしまったら、多くの公務員と関連業者が移り住み、居を構えるのだから、すぐに「新首都機能」は破綻するに違いない。

なにを考えているのか?

思い当たることはある。
ビルマでは、これまでにたびたび一定額の紙幣が「廃止」されてきた。本当に、ある日200チャットなり、500チャットの旧紙幣が使えなくなり紙屑になるのである(新紙幣への交換期間は、突然知らされるが、銀行がうまく機能しないので、結局多くは交換できない)。そして、この紙幣廃止によって、独裁者は荒稼ぎするのである。

今回の首都移転はこれに似ている。突如としての首都移転。ついてこれない公務員はクビ。ついてくるには賄賂。そして、金儲け。 なのか?

法律が効力を持たず、軍の通達が「法」であるという、無法地帯ビルマ(ミャンマー)の首都移転問題。「首都移転」としての破綻は明らかだが、独裁者達のねらいが(あるいは願いが)達成されているのかどうか?それは世界の常識とはかけ離れた価値観を持つ、軍事独裁者だけが知っているのである。

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