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zoom RSS 労組の責任は重大。 三菱自工、燃費改ざん。2000年のリコール隠しから変わらぬ企業の体質

<<   作成日時 : 2016/04/24 08:57   >>

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三菱自工の大々的な燃費データ不正。2000年のリコール隠しでは、事故死者を生み社会的に批判にさらされていたが、いつの間にか、ごまかし企業体質が復活していたようです。

三菱自工は2000年のリコール隠し問題で企業危機に陥りました。そのときに最も企業の「再建」に協力したのが企業内組合である「全三菱自動車・三菱ふそう労働組合連合会」(連合・自動車総連)です。一時金のカットや給与の抑制などで、経営を側面支援しました。

ユニオンショップ協定組合(その組合に加入していない労働者を雇ってはいけない労働協約)である労組は、従業員組合員に対して強力な力を持ちます。賃金の切り下げや労働条件の不利益変更(法律違反にならない限り)は、労働者の同意(違法な労働条件は、労働者の同意があっても無効)が必要ですが、労働組合が使用者と交わした労働協約は組合員を拘束します(組合が協約を締結すれば、その組合員は個々人の意見はどうあれ、それに従わなければならない)。

ユニオンショップ制度は本来企業による組合切り崩しから組合の団結と組織を守るために生まれたのですが、日本のように個別企業ごとに結成されている企業組合が御用組合化すると、企業の意思の通りに組合員の労働条件が左右されるというマイナス面が強く出ます。

これから逃れるためには別の組合を作り、その組合員になるか、あるいはいわゆる企業外部にあるユニオン(合同労組や統一労組など)に加入するほかありません。人事・労務システムと一体化したユニオンショップ組合(就業規則を上回るような多くの労働協約を締結しています)から離れることは大変なことです(まず、別の組合に加入してから離れないと、一時的に「組合無所属」状態があると、雇用契約を打ち切られます)。

だからこそ、企業はユニオンショップ組合を支配しようとします。またユニオンショップ組合員とる社員は、入所時から労使一体システムの元で組合員であるため、企業利益や企業の方針から離れた組合のあり方がわかりません(そして、歴代の組合役員は、総務・人事畑にそのまま昇任していきます)。

2000年のリコール隠しの時に、企業組合が少しでも企業体質に対して批判を行い、その経営責任を追及できていたら(なんとリコール隠しをして社会的に指弾された経営陣は生き残っていました)、今回の事態は避けられたのかもしれません。労働組合が企業の再建に全面的に協力!する代わりに、何らかの企業側の隠蔽体質に対する要求を掲げて、それを実現できていたら、多少はまともな企業になっていたかもしれません。

しかし、そうはなりませんでした。今回も結局2000年と同じように、労使一体の企業防衛に走ることでしょう(組合のホームページにはこの問題について何のコメントもありません=企業の許しがなければできない?)。そして、もし経営危機になれば、まずは多くの非正規労働者(非組合員)達の雇用が奪われ、系列子会社の(多くは労働がない)労働者の生活が脅かされるなかで、またしても企業内組合が企業を支えるのかもしれません。それは結局企業内組合の労働者の首を絞めることになると思えるのです。これは東芝やオリンパスの組合にも全く同様に当てはまります。企業利益の元で企業と一体となっている労働組合は、結局は労働者の生活を守れない、名ばかり労働組合です。

ユニオンショップ労組とは、企業の組合攻撃から組合の団結を守るための制度です。しかし、それが「日本化」すると、なんと、労働者の権利と生活を犠牲にして企業を守る制度になってしまいます。そして、その企業が消費者や地域住民の健康と命に大きく関わっているのなら(自動車企業に限らず、原発を稼働する電力会社など)、名ばかり労働組合はそれらの人々にとって危険な存在になるのです。

企業内組合のユニオンショップは法律で原則禁止(争議行為が生じているときなどを除く)にすべきです。

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